ふゆの与太話

取り留めのない日々の事や好きな作品についてお話を

ズ!!メインスト完結感想①ただのファンとして

あんさんぶるスターズ!

メインストーリーが完結を迎えました。

死。死からの死。ただただ死。

 

アイドルたちの物語でした。

アイドルを愛し、たくさんの人々に愛された、アイドルたちの物語でした。

彼らを知れば知るほど愛さずにはいられない。

結局箱推しになってしまう、されてしまう罪深きコンテンツ。

 

そもそもクレビのことも天城燐音のことも決して嫌いではなく、むしろMV観たときから、あまりにもアイドルをしてて、めちゃくちゃ好きで、いろいろ蛮行愚行をしていましたが、それほどの怒りはありませんでした。

と言うか、私は天祥院英智への怒りを消せないまま、天祥院英智という人物を知ったことで愛し、彼の考えに同調しているので、そもそも天城燐音のこともそうなるだろうと思ってました。

 

過去のこともいつまでもぐちぐちとって感じなんすけど、まじで、北斗くんにしたこと、トリスタにしたこと許してないです。やっと得た居場所をなくそうとしたその行い、許すまじって感じです。

でも、北斗くんもトリスタのみんなもそんなことは決して気にしてない。

いや、最初は警戒心マックスだったし、今だってすべてを受け入れてるわけじゃないと思う。

それでも、天祥院英智という存在を決して恨んではないし、嫌ってはいない。

だから、私だって彼を嫌わないし、彼のアイドルへの想いを知ってしまえば、愛さずにはいられない。

 

あんスタは「許してやれよ」で終わらないのがいい。

「許せない」って感情は、決して消えなくてもいい、それでも、彼らのことを少しでも知って欲しい。同じようにアイドルを愛している、アイドルになることを望んでいる彼らを、少しでもその視界に留めて欲しい。

ってみんな綺麗さっぱりすっきりしたハッピーエンドにせず、いろいろな感情を抱えていることを尊重してくれるのが嬉しい。

 

いや、天城燐音のことは別に好きなんすけど。

 

いや、というかね、こんなことでアンデも紅月も流星隊も潰れないって信用してるから別にって感じだったんすよね。

そりゃあ痛手は負ったでしょうし、当のアイドルだけでなく、ただ好きなファンも無意味に傷つけられた。これは決して許される行為じゃないし、どんな理由があるにせよ、これらを「正義」にはできない。

でも、アンデも紅月も流星隊も、長い月日をかけて、それこそ泥水を啜るような想いをして、今のアイドルとして出来上がった。そんな彼らが、こんな恐ろしく卑怯な手を使う、アイドルとは呼べないならず者たち相手に崩れるような、そんな存在ではないと、ずっと彼らを見てきたファンならそう思える。

 

で、あんスタというコンテンツでメインを張るようなキャラが「アイドルが好きじゃない」なんてことは絶対にあり得ない。

あんスタはいつだって、アイドルを愛するアイドルたちの物語だったから。

もちろん、アイドルじゃなきゃいけないってキャラばかりじゃないけど、アイドルが嫌いなキャラは当然いない。

 

天城燐音も、そんなアイドルを愛するキャラなんだろうって思ってた。じゃなきゃ、あんなパフォーマンスはしない。

だからもう、最初から好きになる要素しかなかった。

 

天城燐音がしたことは、簡単に許される行いじゃない。

これは当然の感情で、事実だと思う。

 

でも、「誰かの正義」を「悪」だと簡単に切り捨てることもできない。

ストーリー内でも言及されてるけど、場所が変われば、正義の概念、悪の概念は簡単に変わる。

天城燐音にとっては、あの行動が「正義」だった。

それなら、私はファンとしてそれを受け入れる。

かつて天祥院英智がした行いが、彼にとっての「正義」だったように。

それを受け入れたように。

天城燐音の行いも、許しはしなくても受け入れる。

そして、彼と、彼の居場所であるCrazy:Bを愛す。

好きなアイドルが、彼らの存在を受け入れると言うのなら、私も受け入れる。

だからと言って、彼らに悪意が行くのを止めはしないし、擁護もしない。

それだけのことをしたから。

 

世の中は善人ばかりじゃないし、綺麗事だけでは成り立たない。

それは人間個人にも言えること。

許すのが「善」ではないし、許さないのが「悪」ではない。

 

それらすべてを理解した上で受け入れてくれたメインストーリーはただただ最高だったな、と。

 

作品のファンとして語ればいいのか、彼らアイドルのファンとして語ればいいのか、もうわからん……。

ただただ、アイドルの物語で、愛の物語で、人間愛の物語だった。

 

あんスタのアイドル愛は、2次元アイドルだけじゃなく、現実のアイドルにも言えることだなって思う。

「アイドルとは?」

新章はまさにこれに尽きた。

その答えは、アイドルの数だけ、ファンの数だけある。

それに正解も不正解もない。

 

アイドルというものの尊さ、その中の泥臭さ、アイドルと言えど生身の人間であるリアルさ、それらすべてを改めて見せ、教えてくれたのがズ!!。

「誰か1人でも笑顔にしたならアイドル」

そうだね。その通りだ。

ファンはその言葉で泣くんだけどね!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「みんな最高のアイドルだよ」

ってことしか言えない。

みんな本物のアイドルで、みんな最高のアイドル。

ありがとう。素敵な物語を。

 

でも、次のイベント、ナイトクラブなんだよな……。